、幸村が死んだ。」そう電話で仁王に知らされた。
ウソだと言って欲しかった。でもいつもよりも低い声で仁王が言うから聞けなかった。


死んだと分かっていても、幸村の死なんて受け入れたくない。
でもそれを受け入れなくても明日はやってくるのでしょう?
なら、受け入れた方が良いに決まっているよね。
受け入れたら幸村にちゃんとバイバイできるもんね。笑顔でバイバイ出来るもんね。


でもさ、涙って言うのは流したくなくても流れるもの。
幸村に笑顔でお別れしようって思えば思うほどに涙が出てくる。
なら、涙流しちゃえば良いよね?涙を流しきったら、泣き終わったら笑えるから。

ねぇ幸村、涙止まらないや。
別に止めようって思っているわけでもないよ。でもね、もう泣き始めて何時間も経ってるよ。


…幸村、私も幸村を追いかけて死んじゃダメかな。


ああ、こんな事言っても止めてくれる幸村はもういないんだ。
私がバカな事を言ったら突っ込んでくれる幸村はもういないんだ。
幸村…会いたいよ。今すぐにでも会いに行きたいよ。大好きなんだよ。幸村が大好きなんだよ。


こんなに幸村が好きなのに。幸村の居ない世界を、明日を…受け入れなくちゃいけないの?
ああ、明日なんて一生来なければ良いのに。




それでも
明日 はやってくる



(もう、優しく名前を呼んでくれる人はいないんだ)

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